古本屋にあった落とし物3

これは知り合いから聞いた話です。その方の目線になって書き綴っていきたいと思います。

今週のはじめに、来店した黒マントのおじさんが、紙袋を店内に忘れてから3日目になります。店主からは、店内に忘れものを発見した時は、「忘れ物帳」に記入して、1週間、店内にて保管するように言われています。

例外としては、「お財布」と「携帯電話」などの貴重品に関しては、忘れ物帳に記入後、お店を一旦、閉めて「すぐ戻ります」プラカードを、出入り口に出して、鍵をかけてから駅そばの交番に届けるように指示されてました。

お店を開けるのも閉めるのも、私1人なので、お店の鍵は、店主から管理するよう渡されております。

幸い、今まで、忘れもの自体が、店内にみつからなかったので「忘れ物帳」は、空白でしたが今週はじめに、黒マントのおじさんが、贈り物のハムと書かれたメモの入った紙袋と包みを置き忘れたようなので、ようやく「忘れ物帳」の出番がやって参りました。本件の事で、私は、「忘れ物帳」の欄を1つ増やして、忘れ物をしたであろう人物の容姿を書く欄を増やしておきました。

今回は、「初老?」「中年?」とし、「男性」「黒ハット」「黒マント」と記入しておきました。本来は「黒コート」と書くべきでしたが、なんとなく「黒マント」と書いてみました。

黒マントのおじさんは、昨日も現れませんでした。

包みの中身は、贈り物のハムかどうかは、分からないのですが、とりあえず常温保管ではなく、バックヤードのすっかすかの、私専用の冷蔵庫に保管する事にしました。

贈り物のハムは、食品である事から万が一の万全を期しておきました。本日も、店内も商店街も平和であります。

玄米とシャケと梅干しのお弁当に、コンビニの味噌汁カップの昼食をとりながら、冷蔵庫の忘れものが、本当に贈り物のハムだったらな・・・、美味しいおかずになるなぁ、などと考えながら店番の午後に備えました。