古本屋にあった落とし物2

これは知り合いから聞いた話です。その方の目線になって書き綴っていきたいと思います。

古本屋のバイトを始めてから、あまりにも暇なので、毎日、日誌のようなものをつける事にしました。

昨日、午前中のお昼前に来店した黒マントのおじさんが、「贈り物のハム」と書かれたメモと紙袋を、店内に忘れていったようです。実際は、黒マントのおじさんが、紙袋を持っている姿はみかけていなかったので、黒マントのおじさんが忘れていった忘れ物なのかどうかは、不明であったのですが、時系列から探っていくと、どうもやはり、あの立ち読みしていた黒マントのおじさんが、犯人であろうと断定できるのではないかと考えています。

今日も暇な古本屋の店番が始まりました。昨日の忘れものの紙袋の件は、オーナーに連絡をしてみたところ、店内の忘れものは、レジ下の棚の「忘れ物帳」に日付と時間を書き込んで、どの辺りに置いてあったかの記録を残すように、など電話で指示を受けました。店主は、ほとんどお店には顔を出さないので、全て電話確認となります。

電話の向こう側の店主は、時にゴルフ中であったり、時に飛行場であったり、いったいどこで何をしているのか見当もつきません。忙しい人である事は間違いないようですが、電話をすると、たいがい3コール目あたりで出てくれるので、何か問題が発生しても安心して店番をする事ができます。

私はさっそく、昨日の贈り物のハムの忘れものを、「わすれもの帳」に書き込みました。紙袋内のメモには、「贈り物のハム」と書かれているけれども、実際は、厳重に包装されていて中身が確認できないので、贈り物のハムセなどであるかは不明でありました。

そこで、内容の欄には、「紙袋と包み」としか記入しませんでした。